人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル軍大佐 タクマ

軍人が負ける時は死ぬ時と、俺は言ったが、それは、国を、自分の家族を、侵そうとする敵と戦って、という意味だ。

[ す、と男は目を細め、弾劾する口調でも、怨嗟をこめた視線でもなく、冷めた、感情を見せぬ体で言葉を続ける ]

軍人は死ぬものです。

[ それが、かつてゲオルグがファミルに向かって言った言葉と重なる事を男は知らない。
ゲオルグを慕い、友軍を護って海に散ったレオンという兵士の事は知っているかもしれなかったが、その兵士とファミルを結びつける事もない ]

それを俺達は覚悟して戦場に出る。いや戦場でなくとも、常にそれは覚悟の一部だ。
軍人の家族もまた、同じ覚悟は持っている。

(263) 2015/11/07(Sat) 10:04:11

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