[ 最初にロー・シェン達と出会った時、彼ら傭兵の強靭さに感嘆した。肉体的な強さばかりではない。彼らは精神が強い ][ 中でも、異国の戦士ロー・シェンは、彼にとって羨望すら抱かせる存在だった ][ 剣の腕だけなら五分。しかし見た目の派手さと剣の威容を利用して、自らを誇大広告しているような己と違って、確かな膂力と経験を糧とする戦士の中の戦士…実は年下であると判った事も手伝って、彼と並ぶに足るだけの本当の力を、と、焦れるように求めた ]