[どれくらい、そうして床に伏せていただろうか。...に内蔵された体内時計は正確だ。“どれくらい”という生身の人間のような時間間隔を許さない。その、はずなのに。...はゆらりと立ち上がった。記憶がおぼつかなくなっている。何時何分にノトカーを見失ったのか、自信がない。認識が酷く、遠い。世界が、遠い。]*