[ 走り出しても、
船の内部を把握していない学者では、
何処へ向かっているのかすら分からず、
音の出処を探して廊下を進む折、…ふと。 ]
[ 視界の先に、――彼女>>253の姿を見かけて。 ]
カサンドラ!さっきの音は、一体、
[ 声をかけた。
兎に角、音は何処から聞こえたのだか、
彼女もその音を聞いたのか、そして、 ]
…誰かが、誰かの、命が危ないんじゃないだろうな !!
[ 嫌な予感がして。
冷静さを欠いた荒い言葉を、
カサンドラに――かけたなら。 ]
[ 果たして、平静な反応は返ってきたのか。
返事が返るか返らないか。
……ガーディアン・システムから、
託宣が降されたのはその時だっただろう。*>>258 ]