― 士官学校跡地・状況確認中 ―
[――…橋を隔てて、帝国側。
帝国の陣営の後方から、公国軍の様子をじっと伺う。
公国軍は、ほぼその動きを止めていた。
前方に散っていた歩兵や弓兵らも、後方へと引かせつつ。一定の場所で留まり、重装甲の兵らで防御を固めている
――…魔法弾対策のためだろう。魔法弾の火力の弱さは、誰もが知っている]
……お返しに、火矢でもぶっ込んでやろうか。
鎧は燃えねぇが、中の人間は別だ。
[ぼそりと呟く。
今すぐは実行できないが、準備しておく必要はありそうだ。
伝達しつつ、伝達を聞き。目を細めて事態を眺めやる]