(ちくりやがったな。)[どいつだ。と下手人を探す思考は、頬を挟まれて中断することとなる。実際は単純に増えた怪我の痕から察せられたのかもしれないが、それはそれで、よく覚えているなぁ。とか余所事に頭がいっていただろうからほっぺたをむにっと挟むの計に処されるのは変わらなかっただろう。こうして目を合わせざると得ないという状態は好きではない。なお、目と目があったら喧嘩する合図という猫のもつ本能からくるものではないとだけは声をあげずとも言っておく]