アンディーヴ候。[ ウェルシュとの話が一段落する頃を見計らって、男は再び...今度はシコンを護る領主としての名で、ファミルを呼んだ ]貴女も御存知のとおり、貴女が沈めた艦には、俺の養い子が乗っていた。[ 敬称で呼びながら、言葉は上に立つ者に対するものとは違う口調で ]彼が生きているという報を受け取っていなかったら、俺は今この場で、この剣を抜いていたかもしれない。[ ずっと手をかけていたタルワールの柄を軽く叩いて言った男に、ファミルとそしてウェルシュはどんな顔をしたか ]