―四年前のこと―
[事故の傷跡は残ろうとも、その頃には元気を取り戻していた。
警察官になったというのを聞いて見てみたくて。
父さんと母さんに頼み込んで出かけたっけ。
そしてその姿に目を輝かせて。>>121]
永莉斗兄さん!
うん、気になったんだ。
[頭を撫でる手に、甘えて。]
ちゃんと安全に帰るから。
永莉斗兄さん、お仕事がんばって!
[クラクションの音に事故のことを思い出してびっくりしたけど。
慕っているお兄ちゃんの言葉に落ち着いて見送った。>>122
あんな風に護れる人に、なりたいと思っていた。*]