人狼物語−薔薇の下国

320 四月の嘘は君の魔法


漆黒の片翼 タイガ

[けれど触れる手前で止まる。
吐息の交わるその距離で、彼の目を覗き込み]

君のその想いが、もし、勘違いでないのなら、
……――此の侭私の心を奪ってくれ。

私の権利など関係ないと、
その瞳で、唇で、その腕で、
私を二度と飛び立てぬ様君の傍に縛りつけてくれ。

[唇の代わりに、耳朶に唇を触れさせて、
わざとらしく低く響かせた、甘たるい声音で告げる言葉、
けれど、希うというよりは、その口調は、命じるに近く]

生憎と、私は君の様に優しくはないのでな、
NOとは、言わせない…

(262) 2015/04/03(Fri) 02:10:48

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