あの声、ラヴェンデル殿か?
[海上から響いてくる声>>255は、聞き覚えのあるものだった。
デカブツと聞いて戦闘要員は対処のために動き出し、非戦闘員も排水作業から、常の持ち場へと戻っていった。
自身もまた、巨大生物を目視できる位置まで動く]
あれは……海坊主!
[船乗りであってもそうそう遭遇することのない怪異に、流石に息を呑む。
船員が何か言うまでもなく、護衛は姫を守るため動いているだろうか>>259]
――大波に警戒! 間違っても振り落とされるなよ!
あとは直接、殴りかかってくるかどうかだが……。
[既に遠距離攻撃が可能な者は、牽制の術を撃ち始めている。
あとは海坊主がどう動くか、だが**]