[白き外套を靡かせ、夜に浮かぶ稜線に見惚れる数秒。>>251外套はフードも備え、彼女を独占したがる男の趣味が見え隠れ。] おや、最初から約束を違えるなど貴女らしくない。 ―――いいえ、覚えていますよ。 貴女のことで、私が失くして喜ぶものなど何一つ。[笑気刻んで、いつの間にか善処を約束にまで入れ替える。帰館をお待ちしています、と釘を刺すに似た言葉まで添えて。]