嘘じゃない、し[言葉にも手にも力は篭らず視線を逸らすよう俯いて、僅かに赤の滴ったネクタイに下唇を噛む] 今度は回りくどくないけど やっぱあんたの言うことさっぱりわかんない[誰が生きようが、死のうが望みはあれどほとんどがどうしようもないこと。自ら血を啜り一度息が途絶えるを目にしたろうに。その声は呆れを含んでいる]