人狼物語−薔薇の下国

562 蒼海乱舞 ―蓬莱海域妖宴―


羅針の精霊師 ミヒャエル

― 『澱み』の集う場所 ―

[かつて、目に見えぬ力の流れを読むことで、一族は水先案内の役目を得た。
 そして力の流れを捻じ曲げることで、精霊術としての発展を遂げた]

 この龍も、形を得た力そのものなら。
 どこかに、力の流れがあるはずなんだ……。

[『虚無』が、海において『澱み』を生んでいたように。
 何かしらの、力の集う点があるはずだと睨んだ]

[鉤縄を振るい、鱗を削るように打ちながら、見るのは海龍の体を蝕む炎。
 煙が風の流れを示すように、炎の揺れが力の流れを示しはしないか。
 そうして見極めた、炎の上る先]

(261) 2022/06/10(Fri) 22:55:44

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