……ほんと酷いことになっちゃったよね。
[廊下に立ち込める血液の匂いに鼻は反応するものの、
オズワルドの血液を倍返しで摂取した故に、だいぶ落ち着いている。
それでも何かトリガーを外すきっかけがあれば、変貌の可能性はあるが
あのソマリ――自分であって自分で無い少年が恐ろしい。
それこそあいつが吸血種で自分はただの人だと思ってしまう位に、
好戦的且つ、常識のタガが外れた淫らな性分であると知れた。]
そろそろ飛べるんじゃないかなって思ってたら生えちゃったワケ。
生えたのはこれだけじゃ無いけど …‥ん?
[手を伸ばされると、背に意識は向く。
ばっさばっさと暫し音を立てて羽ばたかせた後再び動きは止み。
そのままフェリクスの伸ばした指に摘まれたか]
こんな羽根しょってお出かけする趣味ないっての。
…お前も今から風呂?
[手元の着替えを見て首を傾げさせ。]