人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


親衛隊員 レト

[両の手振り下ろすよりも早く、それは終わる。]

ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ!!!

[喉奥からほとばしる叫び。
 肩に感じた違和感は、鋭く突き刺さるような痛みへと転じた。
 クレステッドが、魔法を使う可能性を失念していたのは、焦りからか。ともあれ己の判断ミス。

 己の血が、左半身を濡らしていくのを感じながらも、双眸強く見開いて、両の手を振り下ろしたけども、それはただ剣の重さだけを頼りにしたようなもの。
 避けるのは容易い。]

(260) 2014/09/21(Sun) 23:32:44

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