[もう、ほとんど何も見えないけれど、わかります。最初に自分を助けてくれて何度も何度もお話をしてくれたお兄さん] …………ねえ、シメオンお兄さん。 私、お兄さんの力になれたかな?[雨に濡れる体。冷たくなっていくそれは、水の中に沈んでいくようででも、もう何も後悔は無い。]