[ あまつさえ、彼は律儀に承諾を伝えに来た。この近い距離からで? とは思ったけれど、顔には出さない。] ── それでは、バルタ・ザール将軍の幸運を願って。[ 穏やかでもよく通る声でその名を呼ぶや、ナイフを投擲する。軽いスナップで放ったように見えようが、その軌道は心臓を狙ったものだ。*]