故に、貴殿はこの国の護り手たる軍人の一員として、
外敵が現れた際にはこれを防ぎ、場合によっては討ち滅ぼし。
ラメールの王家と民、国土、文化を守る責務がある。
[何人が王であれ、その一点においては変わりはないというのに。]
にも関わらず、今の例え話の中にあって貴殿は、
フェリクス殿下の元でしか働く気が無いとでも言いたげだ。
[何故、ウェルシュ様の場合に限って攻め込まれると言うのか。
何故、フェリクス様の場合に限って武力行使すると言うのか。]
それとも貴殿はこう言われる御心算かな。
"己はフェリクス様の個人的な家臣で、ウェルシュ様が王になるなど認められない。軍人の責務など知った事か!"――と。