皆も聞いているだろうが、 外の国、マチュザレム帝国から使節団が来た。 開国して国交を結ぼう、という使者だ。 北の島にいる頭の固いお貴族様連中は、 案の定、これを無視するつもりらしい。[事実と誇張を織り交ぜて、語り掛けるように] 正式な、外の国からの使者だ。 空を飛ぶ船で、結界を超えて来てくれた人たちだ。 国を牛耳っている連中は見なかったことにしたいらしいが、 俺たちは、無論、歓迎する。