人狼物語−薔薇の下国

21 剣と想い ─少年たちの継承戦争─


籠鳥 マリエッタ

 ― 上空・竜の背 ―

[竜が舞い上がり、高度が安定した頃]

 索敵範囲を広げますわね。
 派手な術ではない故、気付かれることはないかと思いますが――。

[一応の了解を得るためそう言葉にした後、集中のため僅かな時間眼を閉じる]

 ―― 浮かべ ――

[詠唱と同時、水面に波紋が広がるが如く、自身の感覚が急激に広がっていくのが感じられた。
 精霊のざわめきがあるなら、波紋が乱れ、それは肌に触れる水の揺らぎのように自分自身へと跳ね返る。
 だが幸い、今は漣の一つも感じられぬほど穏やかだ]

 まだ、目立った反応はないようです。

[薄く眼を開けると、遠くに木々の群れが暗い影として見えていた。
 "触覚"に意識を割いている分、瞳に映るその光景は、普段より曖昧に感じられた]

(260) 2013/07/08(Mon) 21:38:26

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