“――好きにすればいい。”[血を入れるか入れないか、それくらいのタイミングで、彼の唇がそう紡ぐ>>258のを見て取った。一体どこから聞こえていたのだろう、一寸そんな疑問がよぎるものの、それの優先順位は男にとって高くない。意識があることがわかったのだ、やるべきことはひとつだろう] 自立稼働できる存在であるのだし、意識があるならそろそろ起きてもらえると助かるんだけど。[自立稼働……まるで物か何かのような扱いで、男は相手に言葉をかけた]