― 修道院側/北岸 ―[浮橋のたもとで立ち往生していた長物隊は、東からやってきた新たな騎影>>244 に身構えた。だが合図が交わされ、味方だと判明すれば橋の側へ迎え入れた。この作戦に影武者が投入されていることを知らなかったものは、やってきた者の姿を見てぎょっとして、川を渡った盟主とやってきた影《カーク》を見比べる。その指示>>245に即座に従ったのは、援軍が来るという良い知らせに加えて、彼の風貌も大きかっただろう。すぐさまロープが用意され、工作隊の手も借りて浮橋の側に張り渡されていく。]