[こんな時に昔のことを思い出したのはどうしてだったかな。
助けてと魂が擦り切れるような声を漏らす>>246
彼を間近で見ていたからかな?それとも、別の理由?>>240
どちらとも言えなかったけれど、ボクはね、]
キミが望むのなら、ボクはキミにその力をあげるよ。
…けれど、言った通りに代償はきっちり受け取るけどね。
[やっぱりにっこりと笑んでいただろう。
眼前の彼が泣きだそうとも>>249、懇願しようとも
この身に堕ちる前の、清らかだけを湛えていた時のように。
魂を差し出す。
つまりは願いと等しい時間の分だけを
ボクと同じく、歪な空間に囚われた者となること。
生きることも死ぬことも出来ず、容姿が変わることもなく。
魂の重さの分だけの時間を歪な空間で生きる。
従属も隷従もボクは必要としない。
ただ、自分の居住空間を作り、維持するのに
願いを乞う人間の魂がちょっと欲しいだけなんだ。]