[その少女の瞳に、まだ時折滲んでいたような気のする
愛に飢えたような、
絶望の暗闇を知るような、翳りの気配に>>0:28
境遇は違えど、心のどこかで、少しだけ、
勝手に、似たものを感じてもいたせいだろうか。
放っておけないような、そんな気がして。
よく、おやつや遊びや話に、誘おうとしたり、
くしゃくしゃのくせっ毛に、リボンを飾ってあげたくなったものだ。
ドロシーと仲の良い様子は、微笑ましく。
昔と、今、彼女が自分をどう思うかは知れないが、
ドロシーともまた少し違う感情で、可愛いと思っていたミーネ。
何よりも――…仲間を大切にする少女だったような気がする。]