―― 回想:砦へと戻る前 ――
[ここへと残るというアリーセ(>>244)に一瞬難しい表情になり。
しかしすぐ笑顔を向けて。]
分かった。
じゃあラートリー後の事は頼むな。
[喉元まで出かかった別の言葉を飲み込み、そう告げた。
本心を言うのならば離れている間に何が起きても手出しは出来ないわけで。
見張りだとかそういう事はどうでもいいが、アリーセの身に危険が及ぶ事は避けたかった。
それを押し付けられる立場ではない。
ただの自己満足で彼女を縛る事なんて出来るはずもなく。
まるで度量の広い男であるような振る舞いで誤魔化す事しか出来なかった。]