― 塔の街 ―
[しばらく前にここを訪れた時、ここは魔のものの狩りの真っ最中だった。最初はおそるおそる歩いていたけれど、やがて安全だと分かると物影よりも安全と思える金貨に駆け寄る。青年が仔犬を抱えているせいだろう、そのあとを大きな魔獣がのっそりとついてくる]
だれも、いませんね…他の、ところへ行ってみますか?
[とはいえどこへ行けばいいのかはあまり分からないのだが。誰かに聞けないかときょろきょろと視線を巡らせていると、視界の端を黒いものがひらひらと舞う>>1:679
書かれている文字を一読してみるものの、内容を考えれば眉が寄るのは仕方のないことだろう]