[通信で連絡を取り合う最中、瞳に宿る紫紺は抜けて、元の淡い紅へ。その変化がなされるのと同時、身体に走った震えと、その後の大きなため息は、同乗しているシュテルンには隠しようもないのだが]…………言うなよ。言ったら、吊るすからな。[肩越し振り返って、ぼそ、と告げる。意地はり格好つけは昔からだが、帰ってきてからそれが更に特化している様子はどう取られていたか。理由は問われても話した事はなく、ただ]男の意地なんだから、通させろ。[そんな無茶な理屈をいつも通していたりするのだが。*]