[――そんな話の最中か、後だったか。
>>183少し話を逸らして彼自身の考えを尋ねてみれば、
思いもよらない例え話>>184が帰ってきて。]
……失礼ながら。
その例えは前提からして破綻していますよ。
[僕は呆れたように首を振る。]
貴殿の仰る通り、この世の歴史上、
王位継承の隙を突いた侵略から発生した戦争は数え切ず。
また、外交努力が必ずしも成果を上げるとは限りません。
我々がどれほど平和を志していようと、
起きる時は必ず起きてしまう――それが戦争です。
[この程度は史書を読み解けば簡単に分かることだ。
戦争はいつだって"転がり落ちる"ように始まって、
誰にも止めることはできない、そういうものだ。]