[彼はそれにどう反応しただろう。慣れ親しんだものでない所作は、もしかしたら笑いを誘ったかもしれない。それからも彼は何度か伯爵家を訪れたのだったか。けれど、いつしか彼が貴族に伴われて訪う事は無くなり。一方で成長した自分の身辺もいよいよ不穏な気配を纏い始めてきたので、それを気にする余裕もなくなっていた。二度と会う事はないだろうと思っていた。まさか、Esに入隊して再会するなんて想像もしていなかったのだ。*]