[そんな湖畔に旅人が訪れたのさ。
今まで訪れた人間たちと同じように>>3:88
ふらふらと向こう岸へ歩いて行きそうだったから
足を掴んで無理矢理にこちら側へと引き戻したんだったかな。
気紛れ。そう片付けるには些か不思議な体験だったね。
だってボクはその日まで湖畔へやってくる人間へ
干渉しようとはひとかけらも思いやしなかったんだから。]
…危なかったね。
もう、こんなところに来てはだめ。
気を付けてお帰り…。
[声までかけたんだけど、さすがに聞こえてはいなかったかな。
しばらく経って、人の影が見えたから>>3:89
ボクはそのヒトから離れて、歪の中へ還ったんだっけな。
その人間が今はどうしているかは知らないけどね…。*]