[>>257が忍ばせた影に、おや、と首を傾げる。
過保護だなあ、と思いつつ。
実力行使に真っ先に出られたら困るのは困る。
コツ…コツコツ。独特のリズムで窓を叩く。念のために屋敷周辺に配置されているであろう武装集団への迎撃のために。
面倒なことになるんだったら、もっと早くレディと話しておくべきだったか。
ここに至っても領主は暢気だ。
あの鉱脈の秘密を知るのは、おそらく自分の他は――この場ではタクマぐらいだろう。]
やあ。リッドちゃん♪
[さて。お目当てのレディを見つければいつものように軽薄に挨拶をしただろう。]