[がらりがらり、崩れる天井][広がった氷はレストランだけでなく、廊下の天井までも崩して行きます。増えすぎた重量は、物によっては一階の床さえも抜いてしまい、傀儡のすぐ足元には大きな穴が一つ。天井――二階の床も、ところどころ穴があいてしまっていることでしょう。袖から取り出したジェムを二つ、胸元に押し当てる傀儡は、まるで、はじめて扱うおもちゃに手を伸ばす子供のように、好奇心だけに満ちた眼差しを、天井に向けております。]