― 現在/サクソー川/橋の西側 ―[ あの日、対峙するを避けた二人。今目前に、彼等の足音が近付く ]今度は逃げないぜ。[ 若き日に抱いた想いは色褪せてはいない。けれど、だからこそ、逃げるわけにはいかず、逃げたいという心も今は無かった。仰ぎ見た槍の冴えと、烈火の如き剣の閃き、それを受け止めることを楽しみとさえ思う ]