[誰の目から見ても分かる悪天候を前にすごすごと戻る。その姿にヴァルターにザマァと思われたことに男はもちろん気づいて無い。] 夜にならなくても、こんなところ出て行くっつの。 メシが無ければ雪でも食ってればいいんじゃねえの。[人が多く集まる宿に押し込められたままなんて、考えるだけで気が気じゃない。概ねヴァルターに同意だが、素直に頷くのはなぜか悔しい。視線を合わせないまま、元の場所へと戻った*]