─注排水指揮所─
って事で大尉、無事にお仕事終了させましたよー。
[上官であっても緩い口調なのは、そこそこの付き合いの長さから。
色々と仕事を押し付けてくるおじさんではあるが、俺の父に対して敬意を持ってくれているのが理解出来──
──時に先輩士官から目の敵にされる程度には、俺の事を気にかけてくれる人でもある。
気は許しているが、こうした相手と接していると、時折物凄い重圧を感じてしまう。
だって俺は俺でしかなくて、確かにビスマルク計画における初期案を成した男の子供ではあるけれど。
けれど、ただの工作兵でしかないから。だから、こういった人の気持ちは時折重い。
父さんのした事を認めてくれるのは、すっげー嬉しいけど]