我らの牙は官能呼び覚ます刃。 人体の急所、経絡、脈道を正しく貫いたとき、 その効果はもっとも強く発揮される。[教本を読むように唱えたあと、首筋にゆっくりと牙を埋める。啜るための牙ではない。ただ惑乱を誘うための楔。後庭に忍ばせた指はそのままに、互いの雄を擦り合わせ、もろともに揉む。もう一つの牙の存在を思い出させるように。]