………………。 ……そうだな、重いよ。[決して質の良いレイピアではない。しかし。それは、かつて祖父が使った物。――――……祖母と共に、運命を切り拓いた剣。] けれども。 この剣を重く感じる事こそが、生きている証で。 生きてこの剣を振るえる限り、途は如何様にも切り拓ける。 今そう思えるのは、お前のお陰だ。 …………ありがとう。[尋ねる声音の色は見えぬまま。レイピアにではなく、目の前の傭兵へと、手を差し出した*]