― 修道院側/北岸 ―[浮橋が燃えたことで渡ることができなくなった弓隊は、改めて眼前の敵───対岸にある敵の本隊らしき集団へと射撃を開始した。川面の舟からは羊がいなくなったとはいえ、川の中には同胞がいる。大盾隊を襲う騎馬隊を狙うには相手の機動力がありすぎ、かつ大盾隊に誤射の危険もある。必然として、矢は狙いやすい場所へと集中することになった。]