[王子達の方を気にしながらも、男はレトのことも気にかかる]
聞いてくれるか分からないけれど、
エルフ達に行ってもらうしかない、かな…。
[彼らはレトの顔を知らないだろうけれど、相対する相手が相手だから、どちらが味方かくらいは判断がつくだろう。
それにエルフならば幽鬼への対処も心得ているはずだ。
手の空いているエルフが居ないかを問うてから、彼らに事情を話し願いを告げてみる。
彼らは、戦が続いているのなら、と思案の後に受け入れてくれた]
すまないね、お願いするよ。
[頼みを受け入れたエルフは川の南岸に居るエルフに繋ぎを取り、大鹿に乗るエルフを数名派遣する。
繋ぎのための時間差があるため、到着はだいぶ遅れることになるだろう]