[ともあれ、空気のしんとした張り詰め具合が増してきて、同時に氷の竜の力強い脚も見えてきた頃、]あれは……、アイリさんとリーゼロッテさん?[手を振りながら近付いていく。ちょうどいい具合に出会ったなあ、と思う。おめでとうを言いたい相手であったからだ。宣伝なんてすっかり忘れてた(アイリに)のにここにいることも、少年の胸を温かくさせた*]