お前は私に対しても、国に対しても本気になれぬ卑怯者だ。
フェリクス王子は潔く断言した。真実であれば認めると・・・
しかしお前は国璽が押されるのを見届けながら・・・
監査局長参謀総長が必死に追っている真実すら疑っている。
一番真実に近いものがその態度も示さず、
何を持って責任だと言うのだ・・・
何も知らぬ者達をただ見ているだけで、
勝手にしろと言っているだけではないか
[アイリは軽蔑した。彼なりの気持ちもあっただろう。しかし結局は信念らしきものは見出せなかった。そのまま背を向け扉へと向かう]