―医務室―[ダーフィとは、それから幾らか言葉を交わしたか。強く抵抗されなければ、彼の怪我の手当を手早く済ませダーフィが巻いたらしいミイラ男状態の包帯に、お前どんだけ不器用なんだ!と、ぶつぶつ言いつつ、全て外せば。先程まで大量に出血するほど再び開いていた額の傷口が僅かな睡眠の間に、赤みすら帯びない、一筋の銀色の傷痕だけになっていた。通常の地球系人類にはありえないだろう、驚異的な治癒力の痕は、ダーフィにも見えたか否か]