[背後から聞こえた、守れねーだろ?>>240という言葉に口を曲げる。]
あっ。
[だが、手をとられると、引き寄せられるままに歩みが止まり。困惑混じりの表情で、すぐ後ろのディーターを見た。]
……自分でも、よくわからないです。
でも、少なくとも……私はかよわい女の子でもなんでもないですし。そんなに気遣っていただく必要はありませんから。
[昨日だってそうだ。「痛かったら言え」だとか……男を知らぬ少女どころか、誰とでもこういうことをする、と答えた男にかける言葉じゃない。
嬉しくなかったと言えば嘘になるが。
でも、物のように扱われるくらいが自分には相応しいのではないだろうか。]
……ディーターは優しすぎるので。
それが原因で死なれても困りますし。
昼間の人狼が人と同じなら尚更、一対一より二対一の方がいいと思います。私だって、後ろから殴りかかるくらいはできますし。
[殴れる、だなんて。人狼が誰なのか想像もついていないからこそ出る言葉だったが。
そして、目の前のディーターが人狼である可能性だってあるのだが。まだそこに思い至ってはいない。]