……ジム、お前はこんな話、聞きたくないだろうが。 戦場に行ってから、毎日のようにその聲を聞くようになった。 そして、知るんだ。 聲の主が死んだことを。 始めは、頭がおかしくなったんだと思った。 極限状態で、幻聴を聞いているんだと。 しかし、戦場から離れても聲は耳に届く。 届いて、誘うんだよ。 ――こっちに来い、ってさ。[ちびちびと、酒が減っていく。素面でこんな話、出来るものか]