だい、じょうぶだよ、アーク。[ 脂汗を拭って笑みを見せれば、風竜は『ピュールー』と、疑うような聲をあげた。貴方の大丈夫はあてにならない、と、伝わる意志に、カレルの表情は苦笑に変わる。 ]本当に大丈夫。僕らはひとりじゃないんだから。[ きっぱりと口にして、首を叩くと、漸く納得したのか、ばさりと羽ばたいた風竜は、再び六翼竜へと向かう。 ]