ありがとうございました。
よかったら、また続きのスケッチもさせてくださいね。
[もっと描いていたいが、夕食の支度も手伝わなくてはならない。
名残惜しげにスケッチブックを閉じて、オズワルドにお礼を言った。
オズワルドがポケットに回収するなら手伝って]
私は、これが一番気に入ったかもしれません。
[そんなことを言いながら触れたのは、繊細な細工が施されているものの、落ち着いたデザインの、普段使いできそうなペンダントだった]
特別な日のとっておきも、素敵ですけど。
やっぱり素敵なものは、いつでも身につけていられる方が、私は嬉しいです。
[その言葉だけは、物作りを生業とする者目線ではなく、女性顧客目線で。
もっとも、マリエッタが一般的な女性と同じ価値観かどうかは定かではない]