― バルコニー>>214>>215 ―[指を潜り込ませた瞬間に、若虎の全身がまるで石の像が何かのように硬直する。喉の奥で笑い声を立てながら、噛みしめられた指を揺らした。首根を押さえていた手を離し、自分の服を引き開ける。指の一本で衣服は帳となり、肌触れ合わせるふたつの身体を覆う。] こんなに硬くなって、可愛いことだ。 実に教えがいがあるよ。[身体を折って密着させ、耳元に囁きを吹き込む。その唇で、首筋を啄んだ。]