司書 クララ

［セイラ様ではない。そんなの見れば分かる。けれども、本当に人狼が出てきたのだったら。その可能性なら、０ではない。そんな事をクララは思う。

　いいさ、見つかった時点で。もう後へは引けないんだ。］

　私、昨日リーザとカタリナの姿を見ちゃったんです。その時の２人は、いつもと同じ姿でした。

［こんなのいけないですよね。２人きりにしないだなんて、デリカシーが無さすぎるもの。でも、終わったことだ。］

　それが朝起きたら違っていて。だから、もしかしたら人狼……いいえ、私の知っている誰かは。戻ってくるかも知れないって。そう思ったんです。