― 自室 ―
[ローさんのように突き放されるだろうか。
それならそれで仕方ないけど、受け入れてくれたら嬉しいな、なんて。
ソマリさんの冷たい声(…いや、これは哀しい?)を聞けば、そんな甘い考えも消えてしまった。>>249
「化け物」だなんて、そんなことを『人狼』である彼に言わせてしまったことに悲しくなる。俺は『人狼』のことを化け物だなんて思わないよ。
俺にとって『人狼』、『ガルー』は希望なんだから。]
俺、貴方達『人狼』のこと「化け物」だなんて思ってないよ。
人前で言うような話じゃないっていうのも分かってる。
けど、ソマリさんなら、貴方になら話してもいいと思った。
…信じてもらえないかもしれないけど、俺、誰が『人狼』か分かるんだ。
この意味、分かるよね?
[言外に、ソマリさんが『人狼』であることを知っていると告げる。
本気か、と問われれば、目線を逸らさず頷いただろう。
コーヒーに口を付けてくれたこと、少しは信用してくれたのだろうかと嬉しくなる。
緊張で強張っていた体をほぐして、俺もコーヒーを飲んでいれば。
「お気に入りの場所」にどうかと。>>250]
柔らかい雰囲気で誘われれば、]
お気に入り…いいの?ぜひ、行きたい。
[そこまで心を許してくれたのかと心が弾む。浮かれた気持ちで彼について自室を後にした。]