人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


黙示天使 アデル

 謳え!

[黙示天使の言葉に応えた下級天使らは、ただ純粋なる力を紡ぐ。
 共鳴したそれらは、天上の響きのような荘厳なる音を、割れんばかりの音量で響き渡らせる。
 天にある者にとっては心地よき響きでも、人の子らはどうであったか]

[その力の焦点は黙示天使の胸の中心、人間であれば心臓があるはずの場所。
 黙示天使もまた、己自身の存在を転化するかのように、力をその一点へ集中させる]

[それは気弾により砕かれるはずだった意志を、ほんの僅かに持たせた――黙示天使の存在そのものと引き換えに]

(256) 2017/11/08(Wed) 00:25:01

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